ナタリー・ポートマン主演&制作総指揮
「水曜日のエミリア」をDVDで見ました。
ニューヨークで弁護士をしているエミリア。彼女が恋に落ちた相手は、同じ事務所の上司ジャックだった。エミリアの妊娠をきっかけにジャックの離婚が成立、晴れてふたりは結婚するが、エミリアには“略奪女”というレッテルを貼られ、さまざまな苦難が続く。産まれたばかりの娘イサベルの突然死という悲劇を乗り越えられないばかりか、夫の連れ子で8歳になるウィリアムはなかなか心を開いてくれなかった…。
冬のNYを舞台に静かに展開していくストーリー。
こういう映画って好きです。
最後にスカッとした感覚はないけれど
じんわりと癒されてゆきます。
ちょっと古い映画ですがビル・マーレイ主演の
「ブロークンフラワーズ」もそうでした。
コメディと信じて見たのに笑えない。
うーん・・と気持ちの悪い終わり方。
それでも時間が経つにつれて
しんみりとなにかが生まれてくる。
それぞれの感情の交差する人間模様を
客観的に見ることが
癒しにつながるのかもしれませんね。
ほんとうは自分をとりまく環境も
客観的に見られるといいのでしょうけど
なかなかそうはいかないもの。
ましてや人生にハッピーエンディングはなく
幸せな日があってもそこで終わらず
淡々と続いていく毎日です。
「君は愛する人に厳しい」
ナタリー・ポートマン扮するエミリアは
だんな様からそんな言葉を投げられます。
エミリアの心の痛みが最初から最後まで
映画全体を覆っています。
そんな彼女を周囲の人たちはもてあまします。
それも仕方のないことと共感もできます。
エミリア自身は後悔をしますが
無理に自分を変えようと努力したりはしません。
それが彼女なんだと
愛とも共感ともつかないような
感覚が生まれるいい映画です。
NYの初冬なのかしら?
季節的にもぴったりなので
おすすめです
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