一つの心が悲嘆に暮れるのを止めることができたら
わたしの人生はむだではない。
一つの命がうずくのをやわらげることができたら
あるいは、一つの痛みを鎮めることができたら
あるいは、気を失っている駒鳥を救い
巣に戻してあげることができたら
わたしの人生はむだではない
ことばの魔術師の贈り物 オグマンディーノ著 前田和男訳 KKベストセラーズ
とってもとってもいい本でした。
ラストでも泣いてしまいました。
上の文は本の中で紹介されている
エミリー・ディキンソンの詩の数節からの引用です。
生きる意味と価値を見出せないとき
生きるのってつらいですよね。
それが他人からの評価ではなく
心のなかに育てるものだと
ほんとうのほんとうに気がつくまでは
あてどなく砂漠を歩き回っているようです。
この詩に書かれているような経験の
ない人は誰もいないと思います。
みんな何かしら自然と
人助けや役に立つことをしています。
え?何もないって?
そんなことは無理です。
植木に水をあげたことは?
金魚に餌をあげたことは?
駅で眠りこける誰かを起こしたことは?
落し物を届けたことは?
誰かの微笑みに微笑みで返したことは?
誰かの怒りに怒りで返さなかったことは?
誰かの涙に何も言わずそっとしてあげたことは?
そんなこと大したことない?
それは、ほんとでしょうか?
価値のつけ方を
誰かや社会からの評価と一致させると
それはそうかもしれません。
この世の中
無数の親切にあふれていますから。
そしてそれは悪いことでしょうか?
どうぞ見つけてください。
あなたの井戸を。
こんこんとあふれ
決して枯れることのない
あなたのオアシスを。
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